え、記事がサンドイッチで読みづらい?
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いや書き出しに書くことがないってだけなんだけども(ぉ
続き…
「ぐ…っ!」
魔人の力を連続で使い続ける事は、死を自ら呼び込むのと同じ事。すぐに変身を解き、一筋縄にはいかない事を悟った。
今まで殺めてきた竜に対しては、自らの力の方が格段に上だった。一瞬の隙を突き、動脈を仕留める事が出来ていたのだ。
「成長したレヴァンタンの力、侮るでないぞ…お前のその力も吸い尽くし、レヴァンタンの糧としてやろう」
「諦めるものか…!やれるものなら…やってみるがいい!」
握りしめた魔剣を、天を浮かぶレヴァンタンに向けて掲げた。
体勢を僅かに低くした瞬間、レヴァンタンの懐めがけて飛び込んだ。
再びレヴァンタンの胴体を狙って薙ぎ払うが、また避けられてしまう。魔人と化しても当たらなかった斬撃、全能力が劣る人間状態では尚更無理がある。
「遅いわ!」
レヴァンタンがオズワルドの一撃を上空に飛んでかわすと、そこから反撃に打って出た。
オズワルドが地面に着くのと同時に、バレンタイン王が叫んだ。
「噴けよ、大地を溶かす紅蓮の炎よ!」
刹那、レヴァンタンの目つきが変わった。
閉じた口が一気に開くと同時に、その奥底の闇から真っ赤に燃えさかる火炎が爆音と共に吹き出て、隕石のように降り注いでくる。
「この程度っ!」
熱波が、炎の塊が、自らを狙って落ちてくる前にオズワルドは再び横へ大きく飛んだ。
同時に、大地を巻き上げるように地面に炎が瞬く間に広がる。
大地を焼くこと、広がる炎に気を取られたのか、バレンタイン王の視界にはオズワルドが入っていなかった。
オズワルドは炎を回避しただけではなかったのだ。跳ねあがった勢いで、近くにあった手頃な木の枝を足場にさらに蹴り上げ、レヴァンタンの懐を確実に狙っていた。
空中で魔人と化し、レヴァンタンの喉元に魔剣を渾身の力で突き立てた。竜の鱗をあっさりと突き抜け、刀身を丸々飲み込む。痛みに狂い、辺りに狂乱した咆哮が響き渡る。
突き刺さしたと同時に、さらに追い打ちをかけるべく、切り裂くように身体に沿って全力で剣を振り切った。
首の下から腹にかけて、蛇の腹が切り裂かれていく。
この一撃なら確実に仕留めたはず。オズワルドは確信して着地体勢に入り、大地に降りた。
「くくく……効かぬ!そのような影の力なぞ、レヴァンタンには効かぬわ!」
「何…!」
それなのに、バレンタイン王の言葉は予想に反していた。
切り裂かれた身体はその切り口から、まるで逆回しのようにくっついていく。
その光景に、焼けた地上から空を見上げていたオズワルドは自らの目を疑った。
(ばかな…俺の剣は喉元を確実に捉えたはず…。いや、なぜ…なぜ傷がその場で再生する!)
今までその一撃で、全ての竜を屠ってきた。
それなのに、その剣も見切られ、魔人の強大な一撃ですら再生し、全く傷を負わない。
異常なまでに底知れぬ強さと弱点が見抜けない事に、オズワルドは唇を噛んだ。